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現実的な女性のロマンティシズム

ほとんどの女性にはお姫様願望があります。小さい頃『プリンセス』に憧れた少女は大人にな
っても密かにその気持ちを持ち続けていたりするのです。
きらびやかなドレスをまとい、丁寧にリードしてくれる王子様に身を任せ優雅なダンス、あれこれと世話を焼いてくれる召使い達。大勢の民からも慕われ、誰にでも優しく笑顔で接し、周りの全ての人に愛される美しいプリンセス。心の中ではそんなプリンセスに自分を重ねる瞬間が時にはあるものです。
しかし、現実はそうではないことを痛いほど承知しているのも女性。モデルやタレントでもない限り、日常でドレスを着ることなどまずありません。
優しい王子様の代わりに目の前にいるのは、スマホばっかり見ていて自分の事しか考えていない身勝手な男。まるで召使のように朝から晩まで家事に仕事に子育てにあくせく動きまわり、一日を終えて鏡を見ると疲れ果てて枯れたような自分の顔にがっかりするのが現実。
庶民だろが、裕福じゃなかろうが、歳をとっていようが、ガラじゃなかろうが、そんなことは十分わかっていても、やっぱり女性はプリンセスになってみたいのです。
でも現実的な女性がお姫様気分に浸れるのは、時たま話題の美容液や、新しい服を買ったときくらい。そんな時くらいは存分に贅沢な気分にさせてほしいと思っているもの。それは男性が『ヒーローになりたい』と思うのと同じように自然なこと。
女性はいくつになってもお姫様扱いしてくれる男性が好きなのです。