婚活や結婚っていつからあるの??
2025.6.3
今では普通に婚活という言葉が使われていますが、婚活という言葉が生まれたのは2007年頃だそうです。婚活自体はずっと昔から存在していましたが、古代社会での結婚は現代とは全く違った形をしていました。現代では結婚は個人の自由意志でできるものですが、この時代の結婚は個人の愛情ではなく、社会的な役割や義務が強調されるもので、家族や地域社会による取り決めが一般的でした。多くの社会では血縁や地縁を重視した結婚が行われていました。財産の継承や土地の統一を目的とした結婚が一般的で、古代エジプトでも王族間の結婚が一般的でした。王家の血筋を守ることと、権力を維持するための政治的な取り決めでした。外国だけではなく日本でも、武家や貴族の間では政略結婚が行われていました。個人の意思よりも家族や社会の利益を優先して決められていました。
昔の結婚の目的とは、家系を途絶えさせないために後継者を産むこと、つまり子孫の繁栄です。また、家族間や国家間の結びつきを強化するため、そして高い身分の方との結婚によって社会的地位を得たり、経済的な安定を得るのが目的として結婚が行われていました。
また、結婚形態も古代から現代までの間に社会の文化などの影響を受けて進化を遂げてきました。古代日本では「夫婦婚」と「妻問婚(つまどいこん)」という二つの形態がありました。夫が妻の家に通うのが「夫婦婚」、妻が夫の家に住むのが「妻問婚」と呼ばれていました。
中世になると、仏教や神道が結婚に大きく影響を与えるようになりました。結婚式は神社で執り行われることが一般的となり、神仏に対して夫婦の誓いを立てるという意味合いが強まりました。
江戸時代に入っても結婚は「家」を中心として考えられ、家の存続や繁栄のための重要な手段として結婚はするものだとされていました。
明治時代に入ると、西洋の文化が日本に広がりはじめ結婚式の形式も大きく変化し、西洋式の結婚式では、教会での結婚式やドレスが取り入れられました。伝統的な日本の和装に対して新しいスタイルのウエディングドレスは人気を博しました。
大正、昭和時代に入ると現代の結婚式の基礎が築かれたと言えます。個人の権利や自由が尊重される時代になり、結婚もまた個人の自由意志によるものとして捉えられるようになりました。このようにして古代から存在していた結婚ですが、時代と共に結婚の考え方やあり方は大きく変化してきました。結婚式のスタイルも多種多様になり、神前式や仏前式、キリスト教式など幅広い選択肢が広がりました。この先も、新たな時代のニーズに応じて変化し続けていくことでしょう。