毎日眠い、秋は眠る時間が長くなる?
2025.10.6
少し涼しくなってきて、最近いくらでも眠れるし寝ても眠気が収まらないという方もいらっしゃるかと思います。夏が過ぎて秋の気配を感じるようになると、徐々に睡眠時間は長くなる傾向にあるそうです。その理由は、秋になると日照時間が短くなり睡眠を促すホルモンの分泌が増えることが挙げられます。光を浴びることで体内時計がリセットされますが、日の入りが早まることで夜間のホルモンの分泌が増え、自然に睡眠時間が長くなるという仕組みです。
また、人の眠りは温度と湿度に大きく影響されるので、夏の蒸し暑さから解放されて、深く眠りやすい環境になってくるというのも、秋によく眠れると感じる理由と言えます。夏に蓄積された疲れを、涼しくなってきた秋に回復させましょう。
睡眠中に分泌されるホルモンはダメージを受けた細胞の修復や再生を促します。一番ホルモンの分泌が盛んになるのが、眠りについてから最初に訪れた深い眠り(ノンレム睡眠)の時と言われています。
聞いたことはあるという人も多いと思いますが、睡眠中はレム睡眠とノンレム睡眠を90分ごとに繰り返しています。眠りについた時に最初に訪れるのがノンレム睡眠です。ノンレム睡眠時では自律神経のうち副交感神経が優位に立っています。心身をリラックスさせる副交感神経が優位になることから、ノンレム睡眠時は血圧や心拍数、呼吸数が低下します。レム睡眠では、自律神経のバランスが不規則になり交感神経が優位になったりそうでなくなったりしますが、血圧は高く、心拍や呼吸は速くなりがちです。レム睡眠は体を休ませつつ脳が活発に動き、ノンレム睡眠は脳と体を休ませる深い眠りと言われています。
世界の国々と比べて日本は睡眠時間が短いということは良く知られていると思います。日本人の平均睡眠時間は7.22時間で男性よりも女性の方が睡眠時間が短いという結果だそうです。睡眠時間が不足していると生活習慣病になるリスクが高くなると言われています。
睡眠は人間にとってとても大切で、質の高い睡眠をとる事は健康な生活を送るうえで重要です。
睡眠の質を高めるために今から出来ることは、朝日を浴びることで体内時計をリセットさせることです。朝日を浴びてだいたい16時間後に眠気が起こるとされているので、朝起きてすぐに朝日を浴びる習慣をつけることで夜の寝つきがよくなります。
涼しくなって深く眠りやすい時期になりましたが、睡眠は私たちが毎日を健やかに過ごすために欠かせない生活習慣です。睡眠時間が長いほど良質な睡眠というわけでなく、睡眠の質とリズムが大切です。これを機にご自分の睡眠に意識を向けてみましょう。