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便利なLINEも心が肝心 “ほんの一言”が有るか無いかで・・

連絡を取り合うツールとして、同性の友人でも、男女のカップルでもスマートフォンのLINEは当たり前になっています。特に朝でも昼でも夜でも、本人の使いやすいように設定されているLINEは、気軽に送れて便利です。文章だけでなく、可愛らしいスタンプや面白い絵文字で気持ちを表現しやすいのも人気の理由かもしれませんね。

この便利で楽しいLINEですが、使い方を間違えるとせっかく盛り上がった恋の炎を立ち消えさせてしまう事もあります。
こんな話がありました。とても仕事の忙しい男性に念願の彼女が出来たとの事でした。その仕事の忙しさも波があって、彼の仕事が比較的余裕のある時期に出会って始まった恋、始めは連絡もマメにできていたし、少しずつ彼女のことが分かってきて、お互いに楽しい時期だったそうです。ところが、仕事の波がやってきて三日と空けずに返信していた彼女からのLINEも、既読をつけるのがやっとでほぼ返信できず、5日が過ぎ、一週間が過ぎ、10日が過ぎ・・・と彼女への連絡ができないままひと月が経ってしまったそうです。それでも「いつでも返信できるし」という甘えもあって、彼は返信することを怠ってしまいました。

仕事が忙しい彼としたらあっという間の一ヵ月でした。ですが、連絡を待つ彼女からしたら、始めはマメにくれていた返信が一週間、二週間と待てど暮らせど返事が来ないのです。連絡が来なくなってもはじめのうちは「忙しいのかな?待ってるね!」と気丈に明るく振る舞う事が出来ました。ですがあまりにも音沙汰なく、それでいて“既読”は点くのですからいわゆる「既読スルー」をされている状態に不安も募り、気持ちも落ち込んでいきます。「もう、飽きられてしまったのかも。私が気に入らなかったのかも。」とすっかり自信を無くした彼女はそれから一ヵ月が過ぎた時、辛くなって彼の連絡先を消去、自分のアカウントも替えてしまいました。

一方、彼はやっと仕事がひと段落、待たせてしまった彼女にお詫びの意味もこめ、食事に誘おうかと久々に連絡しようとすると、彼女のLINEアイコンは無く「メンバーがいません」の文字が。

彼は彼で一生懸命仕事をしていたのですが、彼女の方は待てなかったのです。
もしも、この彼が忙しくなる時に一言「ひと月くらい忙しいから待っててね」とメッセージを一回でも送っていたら、彼女は勝手な思い込みをせずに、もう少し待てたかもしれません。

LINEに限らず、スマートフォンのメッセージ機能はとても便利です。アナログな手紙と違い、一瞬で地球の反対側にいる恋人にも連絡が出来ます。ですが、その便利さゆえに“ほんの一言”が有るか無いかでその二人の関係が大きく変わってしまうもの。簡単なデジタルツールだからこそ、心を込めた言葉を必要なタイミングで送りたいですね。