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出産ありきの結婚でなくてもいい

日本では昔から「女性は結婚し子供を産み育てるもの」という考え方が当たり前のようにありました。女性は子供の頃から家族や近しい人に「お母さんもおばあちゃんもそのお母さんも、みんな子供を産み育ててきたから今のあなたがいるのよ」と聞かされて育ちます。そうすると自分も同じように子供を産み育てていくのが当然なのだと思うようになります。自分の家を出て、夫の家に入り、夫の姓を名乗りその家の子供を産み育てる。そういうことを“幸せ”と感じられる女性はいいのですがそうではない女性にとって古めかしい日本のしきたりは苦行のように感じるのではないでしょうか。
時代は昭和から平成に移り変わり、多様な生き方が声高に叫ばれるようになりました。出産しない生き方を選ぶ女性、子供を持たない夫婦も増え、日本の古く凝り固まった考え方も少しずつ変わってきたように思います。
令和の今では結婚はフレンドリーでもっと気軽に考えてもいいモノになってきているようです。

40代以上の既婚者の男女を対象としたあるアンケートで「結婚したことに『とても満足している』」と答えた割合は、子供がいる人よりも子供がいない人のほうが男女ともに1割ほど多くいるという結果が出ていました。これは子育てによって幸せを感じる夫婦よりも、結婚して夫婦関係にあっても子供は持たず、いつまでも二人でいられることに幸せを感じている夫婦のほうがやや多いということなのかもしれません。

昭和の時代では「跡取りを生むのが嫁の仕事」などという乱暴な言葉が当たり前のように横行していましたが、結婚することと、出産・子育てをすることは別に考えてもいい時代になったということではないでしょうか。