個人差もありますが、往々にして女性は何事も白黒はっきりさせたい、中途半端な状態はモヤモヤして許せない、ということが多いようです。
この白黒はっきりさせたい女性の多くは、一見サバサバした性格に見えますが、実はその裏側は細かいことを非常に気にしやすく、ちょっとしたことも悩み考え込んでしまうというタイプ。子供のころから母親に「はっきりしなさい」と言われ、いつも選択を迫られてきたのかもしれません。
こういう女性にとって白黒はっきりしない状況というのは、モヤモヤとして気分が晴れない状態であり、いつまでもそのことを考えていなくてはならないため、「早くはっきりさせたい」「決着をつけたい」と思ってしまうのです。
仕事でもプライベートでも、話していた内容や何かの決め事など、ある事柄が中途半端になってしまうと、「あの件どうなった？」「それいつ答えが出るの？」と催促したり、いろいろ詮索したり、勝手に決定案を出してきて「今すぐ決めたい」と言い出したり急かさずにはいられません」。
その心理は実は自分の立ち位置をきめたい、何かをすぐにやらなくては自分の価値が無くなってしまう、という恐れ、恐怖心です。その答えが正しいか正しくないかは女性にとってあまり重要ではないのです。

こうなってくると困るのは周囲の人です。特に男性は「最良の選択をしたいからよく考えたい」とすぐに決めずにおくことも多いので、急ぎの案件でもないことを「どうするどうする」と迫られるとうんざりしてしまうもの。内心『うるさいなあ』と思ってしまい、前向きに検討する気力も失せてしまいます。
ですが、こういう時はお互いの妥協点を示すべきです。
すぐに答えを出してほしい女性と、よく考えたい男性の双方の意見を尊重し「今はこの方向で」というような“現時点での決定”をしておくといいのではないでしょうか。
そうしておけば宙ぶらりんの状態ではなく、ひとまずは前進するので、自分の気持ちの置き所がなく不安な女性も、その方向に向かってやることが決まるので、安心していられるのです。
その後にもしも方向転換があるような際には、きちんと話し合いをすればいいのです。女性も意固地にならずに変更をさらりと受け入れる懐の深さを持つべきです。